1-4 人と関わる力の変化 人間は社会的動物。他人に承認されて初めて存在を見いだせる生き物です。 余談になりますが、何故、人は他者からの承認を求めるのでしょうか?それは進化の過程で生まれた生存に必要なシステムだからです。 人類は進化するにつれ集団生活を営むようになり、他者から承認を得ることで生存の可能性を上げるようになりました。家族やご近所、友人グループ、村、職場といった社会的な集団。人間は古来からそういった社会集団の中で生活しています。 そして、集団に所属することにより、生存確率を上げています。他者、すなわち【社会集団に認められること】で集団への帰属が実感され、自身の生存確率の上昇を感じることができるのです。 ですが最近では、働き方や家族の多様化に伴い、人と人の距離が遠くなり「他者から承認を得ること」自体が難しくなっているのもまた事実です。直接会話をする機会は減り、手紙などのコミュニケーションツールは今では衰退してしまいました。やり取りのほとんどがメールやSNSを介したものに変わり、電話でさえもSNS上でできるようになりました。 以上のことからも分かるように、現在はインターネットがコミュニケーションツールの相当多くの部分を占めるようになっているのです。 あなたの考える、日常で関わる機会が多い人というのは、いわゆるSNSで接触する機会の多い人、平たく言えば連絡する機会の多い人を意味するようになっているのではないでしょうか? これはビジネスにおいても一緒で、インターネット上でよく見るもの、情報を受け取るものは、購買のきっかけや、購入動機になりやすいのは必然だと思います。 ワーク Q あなたが使っているインターネットを使ったコミュニケーションを教えてください。 実際の講義はワーク形式で行われます 前のテキストを見る 次のテキストを見る